命題7

命題7

 

 

等しい量は同じ量に同じ比をもち、同じ量は等しい量に同じ比を持つ。

 

 

ABを等しい量としCを任意の量とする。

 

それぞれの量ABCに対して同じ比を持ち、Cがそれぞれの量ABに対して同じ比を持つことをいう。

 

ABの同倍数DEをとり、Cの任意の倍数Fをとる。

 

DAの同じ倍数でありEBの同じ倍数であり、ABと等しいから、それゆえにDEと等しい。

 

しかしFは他の任意の量である。それゆえにDFより多いならば、EもまたFより多い。等しいならば等しい。少ないならば少ない。

 

そしてDEABの同倍数であり、Fが他の任意のCの倍数であるとき、それゆえにACに対し同じようにBCに対する。definitionX.5

 

 

次にCもまたそれぞれの量ABに対して同じ比を持つことをいう。

 

同じ解釈で、DEと等しく、Fがある他の量であることを同様に証明できる。それゆえにFDより多いならば、それはまたEより多い。等しいならば、等しい。少ないならば、少ない。

 

そしてFCの倍数であり、DEは他の任意のABの同倍数であるとき、それゆえにCAに対し同じようにCBに対する。definitionX.5

 

それゆえに、等しい量は同じ量に同じ比をもち、同じ量は等しい量に同じ比を持つ。

 

証明終了

 

 

これから、任意の量が比例しているならば、それらは逆にもまた比例していることが明白である。

 

 

 

第5巻命題6へ  第5巻命題8へ  第5巻目次へ